2008年7月15日火曜日

なんだか哀しい恵比寿ガーデンプレース




何か一緒にできる仕事はないかと古巣を訪ねた。少しは助けようか的な気持ち。

1年ぶりの恵比寿。

特別な感慨もなく普通に懐かしい街だった。

憎み、憎まれ、決別した古巣だ。

独裁的CEOは政変で失脚、その痕跡を抹消する事に現CEOは懸命だと聞いた。

しかし、受付には妙なマネキンやお天気キャスター用の触るディスプレイがあったりと何も変わっていない。

神経がゆきわたっていない。駄目だ。

受付で座っているとかつての部下が、あ、とか言いながら通る。

よっ、と応えてやる。

かとおもうと、だまって頭を下げてゆく社員がいる。今だにここの役員のままであるかのような感覚。

あいつ、俺が辞めたの知ってるのかな。。。


かつての同僚と長時間しゃべる。

前CEO派の最右翼なのになぜか追い出されずにいる同僚だ。

残務整理担当役員のようだ。

監視カメラや、イカガワシイ感情認識システム、挙句の果ての電動2輪車。

すべて不良在庫の山。

終われば彼自身もお払い箱か。現実は厳しいよ。

米国本社は2度目の債務超過らしい。


エレベータホールが小さく見えた。

きっぱり、さっぱり、完全決別できた気がする。

悪いけど俺は頑張っちゃうよ。



ずーっと思っているのだけれど、このビル、きっと方位が悪いんだ。






photo : Leica D-LUX3 DC vario-elmarit f2.8-4.9/9-23 asph

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